Apple製品とUSB-Cが大好きなシュウジマ(@shujima1)です.
2019年1月,ANKERから,HDMIや充電用USB-C端子を備えた,高機能なハブが発売されました.
この手の製品は無名メーカーからはたくさん出ていたんですが,ANKERからはあまり出ていないんですよね.
そして,この製品にはデータ通信用のUSB-C端子を搭載しています!
さっそく買って,開封レビュー+USB PDアナライザによる性能チェックをしてみました.
製品の詳細は公式ホームページをご覧ください.
なぜ今更買うのか
本製品,待ち望んでいたものではあったのですが,私がMacBook Proを購入したのは2018年2月.
約1年の間,別のアダプタを使用していました.
こちらの製品,私は積極的にはオススメしてきませんでした.
というより,USB-Cハブ全体があまりオススメしづらいなと思っています.
理由は,製品の内部の品質に不安があるからです.
現在Amazonで販売されている5000円以下のアダプタの多くは,中国設計,中国製造のものばかりです.
中国が悪いというより,使用している部品が粗悪すぎて非常に発熱するんです.
ただのハブのくせに,ただパソコンに挿しておくだけで,温度が50℃以上になります.
継続した使用に不安があるほか,パソコンを巻き込んで壊れられたりしたら非常につらい...
なので,早い所いい感じのANKER製とかに切り替えたいとおもっていました.
ANKERはUSB-C製品の品質に定評がある,ほぼ唯一のメーカーなので,今回期待を込めて買ってみました.
製品概要
この製品は
- USB Type-Aを2つ
- USB Type-Cを2つ
- HDMI
- SDカード,Micro SDカードリーダー
を搭載しています.
USB-Cが2つも付いているのがポイントですね!2つの端子は充電用とデータ用に分かれている用です.
開封
さて,発売のネットニュースを見てさっそくAmazonで注文してみました!
そしてこちらがパッケージ
見た目の割にずっしりとしていて,ANKERらしい高級感を感じます.
裏面
では開封していきます.
かっこいい
中身
内容物は
- 本体
- 専用ケース
- 説明書
- ANKER定番のHappy?のサポート連絡先の紙
でした.シンプル.
製品外観
じゃん.色がかっこいいですね.
この手の製品にしては少し大きめですね.
片側にはUSB-C(データ通信用),USB-A ×2を搭載しています.
左端の丸いのは電源ランプです.
データ通信系を固めているかんじですね.
もう片側には,HDMI,SD,micro-SDスロット,USB-C(電源用)があります.
そして付属ケースに入れた見た目がこちらです.
仕様
(説明書より)
- USB データ通信速度 5 Gbps
- SD データ通信速度 104 MB/s
- サイズ 330×55×16 mm
- 重さ 140 g
(その他実測)
- ケーブル柔軟部 172 mm
- 本体からケーブル先端まで 215 mm
USB PDの性能
USB PDアナライザの「Kotomi」を使用して,PDの通信内容を計測してみました.
計測した結果はこんな感じ(画面は60W充電器を接続したとき).
電源が,PCに供給できる電圧,電流を複数種類申告し,PCがその中から選ぶことによって電源供給を開始します.
接続した電源は次の2つです.
この2つをMacBook Pro Mid 2017 15インチに接続したときの反応を試します.
MacBook Pro 15インチ付属 87W充電器
Apple 87W USB-C電源アダプタ - Apple(日本)
本来供給できる電力:
- 5V 2.4A (12W)
- 9V 3.0A (27W)
- 20V 4.3A (86W)
↓ANKERハブを挟んだあと:
- 5V 0.5A (2.5W)
- 9V 0.78A (7W)
- 20V 3.3A (66W)
StarTech USB-Cドック
アダプタであると同時に60Wの充電器を搭載しています.
本来供給できる電力:
- 5V 3.0A (15W)
- 12V 3.0A (36W)
- 20V 3.0A (60W)
↓ANKERハブを挟んだあと:
- 5V 0.5A (2.5W)
- 12V 1.33A (16W)
- 20V 2.0A (40W)
実験結果のまとめ
20Wも減っていますね.
あらためて説明書を見てみると,以下の説明がありました.
「100W出力のPD(Power Delivery)対応充電器をお使いください.ノートPCの充電へは77Wの出力,ハブ本体へは23Wの出力が必要となります.」
なるほど...
とはいえ,20Wも引かれるとなると,本来使える充電器が使えなくなるといったことも起きそうです.
また,iPadの場合,標準の充電器(18W)では接続されても認識できないかと思われます.
データ用USB-C端子の性能
説明書によると,USB-C端子は
- 5Gbpsの通信
をサポートしているとのこと.
実際,いくつか繋いでみたところ,
- USB-Cハブを数珠つなぎしてもOK
- HDMI変換アダプタは使用できない(Alternate Mode非対応)
- 電源は認識しない
ということがわかりました. 純粋にデータ用ということで,一部のハブを数珠つなぎしたり,HDDとかメモリ類,Ethernet変換アダプタとかに使用できるでしょう.
SDカードスロット
SDカードスロットは通常サイズとmicro SDサイズとが別々に搭載されています.
そして,両者を同時に接続することもできました.
また,micro SDカードスロットは「カチッ」と挿さるタイプで抜きやすいものでした(普通のカードの方は違いました).
まとめと感想
本製品はUSB-C端子を複数搭載する珍しいハブで,実際に使って試してみました.
とってもしっかりと作られた製品で,接続していて熱くなることもなく,さすがANKERという感じでした.
ただ,100W充電器対応!といっておきながら20Wも引き去るのは少し伝え方に問題があるのかなと思います.
多くの場合充電速度が大幅に遅くなりますし,一部では充電できなくなるケースもあるようです.
とりあえず,MacBookシリーズでは使用できそうに思えます.
MacBookを購入する方は一緒に購入するハブとして良い選択肢なのではないでしょうか?