私がUSB-Cドックが欲しくてたまらなくなった理由
(この記事は2020年5月6日に追記されました)
シュウジマ(@shujima1)と申します.ついにMacBook Proを買ってしまいました.
夢にまでみた最新MacBook Pro....まさか自分のものになるなんて.
さて,現在販売されているほとんどのMacBookシリーズは,普通のUSB端子がありません.代わりにあるのはUSB-Cだけ.
無駄のないデザイン.かっこいいですね.
しかしながら,きちんと使うためにはいくらか周辺機器を買いそろえる必要があります.
例えば私はこちらのアダプタを買いました.
今までのUSBやHDMIを使うためには必須です.そして,カバンにいれて持ち運ぶには素晴らしいものだと思います.
でも家では使いたくありません.
HDMIとかUSB-Aとか電源とかをMacに直接繋いでしまったら,机が配線まみれ.せっかくUSB-Cにまとめたのに台無しじゃないですか.
HDMIやUSB-Aを挿すアダプタ本体はパソコンから離して置くべきだと思うのです.
そこで,同様のアダプタで,パソコンとの接続ケーブルが長い(50cm以上の)製品を探しました.すごく探したのですが...ぜんぜん無い...
その代わり,こんなのを見つけました.
なるほどドッキングステーション(ドック)か...
これのケーブルを2mとかの長いものに変えれば,全部の配線を遠くにまとめられるのでは??
USB-Cドックがあれば,USB-Cの最高性能を引き出せるのでは??
と考えるようになりました.
そこで,実際に購入するにあたって,どんなUSB-Cドックが売られているのか?どんなUSB-Cドックを買えばいいのか?
頑張って調べてみました.
タイトルには15選と書いてありますが,Amazonで売っているほぼすべての製品を紹介しているつもりです(ケーブル脱着可能かつUSB PD充電に対応したもの,各社2つまで).
- 私がUSB-Cドックが欲しくてたまらなくなった理由
- USB-Cドックは2種類ある
- ラインナップの調査
- ドックの性能一覧
- ドックを選ぶ上での注意点
- ケーブルも忘れずに買おう
- 私の購入体験談
- 私が今買うとしたら(2020年5月現在)
- おまけ
- おわりに
USB-Cドックは2種類ある
Amazonで「USB-C ドック」などと検索すると,たくさんのドックが出てきます.
あまりに多いので,どれを買えばいいかすっごく悩みました.
そこで,主だったUSB Type-Cドックについて調べ,製品ごとの違いを整理することにしました.
まず,USB-Cのドックは,大きく分けてその通信にThunderbolt 3を使用するもの(Thunderbolt 3ドック)とUSB 3.1+DisplayPortを使用するもの(USB3.1ドック)に分けることができます.
両者の違い
USB Type-C端子にはUSB3.1規格の通信のほかに,より高速なThunderbolt 3規格の通信に対応しているものがあります.
Thunderbolt 3の方が性能が高いため40Gbpsと非常に高速な通信が可能で,5Kの映像にも対応しています.
その代わり,Thunderbolt 3は対応してるパソコンが少ない(MacBook Pro,Air,一部のハイエンドPC)という弱点があります.
一方で,USB 3.1はUSB-Cであればほとんどのパソコンで使用できます.その代わり,通信速度は5GbpsとThunderbolt 3より遅くなっています.
USB 3.1にはGen 1(5Gbps)とGen 2(10Gbps)という2種類の通信速度が用意されていますが,Thunderbolt 3に対応しないドックの場合,Gen 1(5Gbps)のみに対応したものしか確認できませんでした.
そのかわり,USB-Cは2つの信号を同時に流せることを利用して,映像用にDisplayPort,その他にUSB 3.1と分担して,4K30 fpsまたはFull HD 60fpsの映像と高速なUSB通信を両立しています.
よって,USB 3.1のドックにディスプレイをつなぐためにはDisplayPortに対応している必要があります(USB-Cからの映像出力に対応したパソコンなら99.9%対応しています).
以上がThunderbolt 3ドックとUSB 3.1ドックの違いです.
|
Thunderbolt 3ドック |
|
USB 3.1ドック |
通信方法 |
Thunderbolt 3 |
> |
USB 3.1 + Display Port 1.2 |
性能 |
10GbpsのUSB 3.1 映像は5K 60fps,4K60fps ×2まで 40GbpsのThunderbolt 3 |
5GbpsのUSB 3.1 映像は4K 30fps,Full HD 60fps ×2まで (Macでは1台まで) |
|
対応PC (Apple) |
MacBook Air / Pro iMac / Mac mini |
< |
全てのMac iPad Pro (2018〜) |
対応PC (その他) |
・Thunderbolt 3に対応するPC ・一覧表あり |
・USB 3.1,Display Portに対応するPC ・Thunderbolt 3に対応するPC ・一部のAndroidスマートフォン |
※iPad Proを含むタブレットやスマートフォンではすべての機能を使用できない可能性があります
それでは,通信速度以外の違いに着目するために,個々の製品を見ていきます.
ラインナップの調査
Thunderbolt 3(TB3)ドックの例
最高40Gbpsで通信が可能な,現状最高性能の通信方式を採用したドックです.
ただし使えるパソコンは限られます(MacではMacBook Pro/Airは使える,無印は使えない)
お値段は高くなってしまいますが,昨今のドックブームに呼応してか,複数メーカーから出ています.
そんなThunderbolt 3ドックを8種類ご紹介しましょう.
(比較表は後半にあります)
USB 3.1ドック(USB-Cドック)の例
Thunderbolt3に比べ,より一般的なUSB 3.1通信を使用しています.
また,映像の通信にはDisplay Portという通信を利用しています(USB-Cは複数の通信を同時に流すことができます)
端子形状は同じですが通信方式が大きく異なります.
こちらも7種類紹介します.
(細部の違いの解説はそのあと)
ドックの性能一覧
製品を見て思ったこと
Belkin,StarTech,CalDigit,OWCなど通信方式の異なる2種類以上の製品を出しています.ドックに力を入れている会社だというのがわかりますね.
またThunderbolt 3に対応していないドックはAmazonの商品名などで「USB-C Dock」などと書かれています.
Thunderbolt 3もUSB-C端子じゃねーかとつっこみたくなりますし,ややこしいので,このブログではUSB3.1ドックと呼称します.
さてそんな両者の違いや共通点をまとめると下記のようになります.
|
|
充電 |
映像 |
映像端子 |
通信 |
音 |
その他 |
Amazon |
|||||
|
|
W |
解像度 1台 |
解像度 2台 |
DP |
HDMI |
TBolt 3 |
USB -C |
USB -A |
有線 LAN |
3.5 mm |
|
|
Thunder bolt 3 |
Belkin |
85W |
5K60Hz |
4K60Hz |
○ |
ー |
○ |
○ |
3 |
○ |
2 |
|
|
StarTech |
85W |
5K60Hz |
4K60Hz |
○ |
ー |
○ |
2 |
2 |
○ |
2 |
|
||
Kensing- |
85W |
5K60Hz |
4K60Hz |
○ |
ー |
○ |
2 |
2 |
○ |
2 |
|
||
CalDigit |
85W |
5K60Hz |
4K60Hz |
○ |
ー |
○ |
3 |
3 |
○ |
2 |
SD, SPDIF |
||
OWC |
85W |
5K60Hz |
4K60Hz |
mini |
ー |
○ |
2 |
5 |
○ |
○ |
SDx2, SPDIF |
||
MicroSol- |
60W |
4K60Hz |
4K60Hz |
ー |
○ |
○ |
○ |
5 |
○ |
○ |
SD |
||
Promise |
60W |
5K60Hz |
4K60Hz |
ー |
○ |
○ |
○ |
5 |
○ |
○ |
SD |
||
Plugable |
60W |
4K60Hz |
4K60Hz |
○ |
ー |
○ |
○ |
5 |
○ |
○ |
|
||
USB 3.1 + Display Port |
Belkin |
60W |
4K30Hz |
FHD60Hz |
ー |
○ |
ー |
○ |
3 |
○ |
2 |
|
|
StarTech |
60W |
4K30Hz |
FHD60Hz |
○ |
○ |
ー |
○ |
3 |
○ |
2 |
|
||
Kensing- |
60W |
4K30Hz |
FHD60Hz |
○ |
○ |
ー |
○ |
3 |
○ |
2 |
|
||
CalDigit |
60W |
4K30Hz |
FHD60Hz |
○ |
○ |
ー |
○ |
3 |
○ |
2 |
|
||
OWC |
60W |
不明 |
ー |
ー |
○ |
ー |
○ |
4 |
○ |
○ |
SD |
||
ARCHISS |
60W? |
4K30Hz |
ー |
ー |
○ |
ー |
ー |
4 |
○ |
○ |
|
||
LENTION |
接続可 |
不明 |
FHD60Hz |
○ |
○ |
ー |
○ |
2 |
ー |
ー |
VGA |
【Thunderbolt3系】
- 5Kの接続が可能なものがある
- 4K60Hzのディスプレイを2台接続可能
- USB PD(PCの充電)に85Wまで対応しているものがある
- USB3.1より高価
【USB 3.1(USB Type-C)系】
- 4K30Hzを1台又はFull-HD60Hzを2台(Macでは1台)
- Thunderbolt3より安価
- USB PD(PCの充電)は最大で60Wまで
- 携帯型や画面裏に付くものなど個性的な製品がある
【共通】
- ほとんど4Kに対応している(ただし60Hzとは限らない)
- Full-HDは60Hzに対応している
- USB 3.1(USB-A)ポート複数
- Gigabit Ethernetポート
- オーディオポート
- USB-CまたはThunderboltの外部ポート
【各製品ごとの差】
- USB-PDのワット数
- Display PortかHDMIか両方か
- SDカードスロットやeSATAなどの端子
この中で注目する必要があるのはディスプレイ解像度とUSB PDのワット数です.
ドックを選ぶ上での注意点
4Kディスプレイをお持ちの方はその性能をフルに活かす(60Hz)ためには必然的にThunderbolt3系ドックが必要です.
逆に4Kを使用しない方であればThunderbolt3にこだわる理由はほぼありません
(あるとすれば,SSDやeGPUなどの外付けThunderboltデバイスを使用したい方です).
Mac限定:USB3.1ドックではディスプレイ1台しかつなげない
Macは外部に複数台のディスプレイを接続する場合に制限があります.
Thunderbolt 3ドックではなくUSB 3.1ドック(DisplayPort利用)の場合,AMD製のGPUを利用しないと2台以上のディスプレイに違う映像を送れないようです.
よってMacで複数台の外部ディスプレイを必要とする場合には原則Thunderbolt 3ドックが必要です.
ノートPCへの給電性能に注目しよう
ここに挙げた多くのドックではUSB PDという技術を使ってパソコンに給電することができます.60W(20V3A)又は85W(20V4.25A)の給電に対応しているものが多いようです.しかしながら現状USB 3.1ドック製品のPDによる給電は最大60Wのものしかありません
(規格上通信速度と給電電力に関係は無いはずですが...).
85Wの給電電力が欲しい場合には必然的にThunderbolt 3ドックが必要です.
MacBook AirやProの13インチなど一般的なノートPCの場合60Wの給電で十分ですから,60Wでも十分な充電が可能です.
一方で,MacBook Pro 15インチのようなハイエンドなノートPCの場合は85Wの給電があったほうがいいです(充電はされますが,スピードが遅くなります).
これらを考慮した上で,みなさんが自分の用途に合っていると思うドックを選んでください.
ケーブルも忘れずに買おう
ドックを買う上で忘れちゃいけないのが長いケーブルです.多くのドックにはケーブルが付属しますが,長さがわずか10cmから長くて50cm程度しかありません.これでは,せっかくケーブル1本にまとめたのに,ごちゃごちゃしたドックを机の上に置かなくてはいけません.
そこで長いケーブルを一緒に買うことをオススメします.
ケーブルを買う際は以下のことに注意してください.
購入するドックの種類によって最適なケーブルが変わります.
USB 3.1ドックの場合
- 安すぎる(〜1000円)製品は良くない
- 「5Gbps」またはそれ以上の表記を確認
- 「60W」またはそれ以上の表記を確認
- 「アクティブケーブル」は買ってはいけない
Thunderbolt 3ドックの場合
- 安すぎる(〜2000円)製品は良くない
- 通信速度(bps)を確認
- 「60W」またはそれ以上の表記を確認
- 「アクティブケーブル」が良い
まず,USB-Cケーブルには「これさえ買えば何にでも使える」長いケーブルは存在しません(0.5mなどの短いケーブルのみ両対応がある)
アクティブケーブルとは,ケーブル内部に信号を処理するためのチップを埋め込んだもので,1m以上のケーブルでThunderbolt 3の最高速で通信するためには必ずこれでなければいけません.
しかしながらアクティブケーブルはUSB 3.1に対応していません.
つまり,Thunderbolt 3ドックではアクティブケーブルを使うべきであり,USB 3.1ドックではアクティブケーブルを使ってはいけないということになります.
また,USB-Cのケーブルには仕様に沿っていない品質の悪いものも多く出回っているなど混迷を極めています.
これらすべてを見分けられる自信の無い方は ケーブルにしては少し高めですが,私が買った以下のケーブルをオススメしておきます.
おすすめのケーブル
私が購入したこちらのケーブルはUSB 3.1ドックにオススメです.
このケーブルは普通のUSB-Cケーブルに加えて
- 2mの長さなのに20Gbpsの高速通信に対応(Thunderbolt 3にも部分的に対応)
- ケーブルが柔らかく取り回しやすい(ほんとマジで柔らかいです)
- 最大100Wの給電に対応
という特徴があります.20GbpsまでThunderbolt 3にも対応しており,「最も万能な長いUSB Type-Cケーブル」の一つでしょう.
話がそれますが,このケーブルの柔らかさについて語ります.USB 3.0のアダプタとかってケーブルの硬さのせいで持ち上がったりとかして,すっごく邪魔でしたよね.しかもすぐ断線してダメになったり.このケーブルはとっても柔らかく,とても自由に取り回せるし,無理な力もかからず,断線なども発生しなさそうです.この点だけでもUSB 3.0などには戻れないほど素晴らしいですよ.
ただし,Thunderbolt 3ドックの場合は40Gbpsの通信を要求しますので,このケーブルの使用は良くないかもしれません.
Thunderbolt 3ドックの方はこちらのケーブルがオススメです.
こちらのケーブルは以下の特徴があります
- アクティブケーブルでノイズに強い
- 40Gbpsの高速伝送に対応し,Thunderbolt 3にもフル対応
- ケーブルが柔らかく取り回しやすい
- 最大100Wの給電に対応
しかしこちらのケーブルの説明文には
「Activeタイプ ご注意:ThunderboltロゴがないUSB Type-Cポートに非対応」
と書いてあります。
このケーブルはアクティブケーブルですので、USB 3.1ドックには使用できません。
私の購入体験談
私はMacBook Pro 15インチ(Mid 2017)と一緒に使うドックを探しており,
USB 3.1ドックとケーブルを買いました
私の環境ではドックに以下を接続しています
- FullHDディスプレイ
- TimeMachineHDD
- データ用HDD
- USBオーディオ(ヘッドホン)
- スピーカ
- 有線LAN
- 60Wの充電器
- USBハブ
- カードリーダ
- DVDドライブ
なんとこれら全て「たった1本のケーブルで」「机に座った瞬間1秒で」接続されるんです!!
とても音がいいけど接続が面倒くさくてあまり使っていなかったオーディオアンプ(USBヘッドホンアンプHP-A4)も...
大事とわかっていながらたまにしかしてなかったTimeMachineバックアップも(Logitech LHR-2BRHU3)...
その他あらゆる機器が一瞬でつながって,高速な有線LANにもアクセスできて,しかも充電もされる.
これはUSB-Cが無い頃には実現不可能だったことです.
たった1個のUSB-CドックでMacBookがデスクトップ並みの拡張性を得たのです!
なぜこのドックを選んだのか
私はStarTech.comのUSB 3.1ドックを選びました.
購入当時,Thunderbolt 3ドックは5万円近くするものばかりだったことや,4Kのディスプレイを持っていないことから,2万円程度で売られているUSB 3.1ドックで十分と判断しました.
その中で価格と端子数から,バランスがいいと思ったものを選びました.
基本的には大満足です.
しかしながら,一点だけ不満があります.
それがUSB-PDの充電電力です.
MacBook Pro15インチの場合,60Wの充電性能では接続していてもバッテリーの容量が減ることがあります(軽い処理や,スリープをしている時には問題なく充電できます).
必要な時にはMacBook Proの充電器も接続することにしていますが,せっかくUSB-Cで全ての接続をまとめられたのに,いちいち充電器を接続するというのはあまり気分が良くないです.
MacBook Pro 15インチなどハイエンドノートを使用する人で金銭面に余裕がある人は85Wタイプをオススメします.
私が今買うとしたら(2020年5月現在)
先にあげた通り,私はStarTech.comのUSB 3.1ドックを購入しました.
しかし,それはThuderbolt 3のドックが4〜5万円もしたから妥協したのであって,本当はThunderbolt 3デバイスが欲しかったという本音があります.
Thunderbolt 3ドックが安くなった
ところが,2018年の後半にかけていくつかのThunderbolt 3ドックが3万円ほどまで値下がりしてきました.
3万円を高いと感じる方もいるかもしれませんが,ドックの機能を考えると,ある程度底値と考えています.
USB-Cの85Wの充電器(まともな製品は1万円弱),各種映像アダプタ類(1000円〜2000円)が複数,USB 3.1 Gen 2やThunderboltのハブ(たぶん1万円くらい)などで構成されるドックは3万円くらいしないと赤字になってしまうでしょう(ドックを分解して,構成要素を確認したことがあります).
そして,ドックで得られる体験は確実に3万円以上の価値があります.10万20万もはたいて買ったPCの性能をフルに活かすためには,このくらいの周辺機器を買うべきだと思いました.
それらを踏まえた上で,私が今買うとしたら,StarTech.comやKensingtonのThunderbolt 3ドックを選ぶかなーと思っています.
理由は
- 85Wの高速充電に対応している
- 4KやThunderboltなどフル機能
- 価格が安い
などです.
|
|
充電 |
映像 |
映像端子 |
通信 |
音 |
その他 |
Amazon |
|||||
|
|
W |
解像度 1台 |
解像度 2台 |
DP |
HDMI |
TBolt 3 |
USB -C |
USB -A |
有線 LAN |
3.5 mm |
|
|
Thunder bolt 3 |
Belkin |
85W |
5K60Hz |
4K60Hz |
○ |
ー |
○ |
○ |
5 |
○ |
○ |
SD |
|
StarTech |
85W |
5K60Hz |
4K60Hz |
○ |
ー |
○ |
2 |
2 |
○ |
2 |
|
||
Kensing- |
85W |
5K60Hz |
4K60Hz |
○ |
ー |
○ |
2 |
2 |
○ |
2 |
|
||
CalDigit |
85W |
5K60Hz |
4K60Hz |
○ |
ー |
○ |
3 |
3 |
○ |
2 |
SD, SPDIF |
||
OWC |
85W |
5K60Hz |
4K60Hz |
mini |
ー |
○ |
2 |
5 |
○ |
○ |
SDx2, SPDIF |
||
MicroSol- |
60W |
4K60Hz |
4K60Hz |
ー |
○ |
○ |
○ |
5 |
○ |
○ |
SD |
||
Promise |
60W |
5K60Hz |
4K60Hz |
ー |
○ |
○ |
○ |
5 |
○ |
○ |
SD |
||
Plugable |
60W |
4K60Hz |
4K60Hz |
○ |
ー |
○ |
○ |
5 |
○ |
○ |
|
||
USB 3.1 + Display Port |
Belkin |
60W |
4K30Hz |
FHD60Hz |
ー |
○ |
ー |
○ |
3 |
○ |
2 |
|
|
StarTech |
60W |
4K30Hz |
FHD60Hz |
○ |
○ |
ー |
○ |
3 |
○ |
2 |
|
||
Kensing- |
60W |
4K30Hz |
FHD60Hz |
○ |
○ |
ー |
○ |
3 |
○ |
2 |
|
||
CalDigit |
60W |
4K30Hz |
FHD60Hz |
○ |
○ |
ー |
○ |
3 |
○ |
2 |
|
||
OWC |
60W |
不明 |
ー |
ー |
○ |
ー |
○ |
4 |
○ |
○ |
SD |
||
ARCHISS |
60W? |
4K30Hz |
ー |
ー |
○ |
ー |
ー |
4 |
○ |
○ |
|
||
LENTION |
接続可 |
不明 |
FHD60Hz |
○ |
○ |
ー |
○ |
2 |
ー |
ー |
VGA |
しいて欠点を挙げるなら,HDMI入力が無いことですが,これはDisplayPort→HDMI変換ケーブル
などを用いることで容易に解決可能です.
また,USBポートの数が足りない等も同じくUSBハブを取り付ければ解決する話です.
また,Thunderbolt 3ドックを買う際には長いThunderbolt 3ケーブルを買うのを忘れずに.使い心地が全く変わりますから.
以上私の意見でした.もちろんこれ以外の製品がダメだと言ってるわけではありません.みなさんが求める機能と価格とを比較して,素晴らしい1台を決めてくださいね.
おまけ
さて,本編でオススメした商品が特定の会社に偏ってしまった気がします.決して製品を褒めるとお金をもらえるとかはありませんので.
むしろ,自分が買ってよかったUSB-Cドックを布教したい一心でこの記事を書いています.みなさんも買った際にはぜひUSB-Cドックの良さを周りに伝えてあげてください.
いつの日か一家に一台USB-Cドックの時代が来ますように.
さて,この記事では,できる限り多くのドック製品を紹介しようとしていますが,一部意図的に省いているものがあります.例えばこれ
まず商品説明のどこにもThunderboltと書かれていないことからUSB 3.1による接続と考えられます.
しかしながらなんと5K60Hzディスプレイ対応を謳っています.ほんとに??
Thunderbolt 3に対応していないドックの場合,5K60Hzは99%出せません.理由は多くのPC側がDisplay Port 1.4に対応していないためです.
コアな説明は省きますが,Thunderbolt 3非対応=4K30Hzまでと考えて差し支えないです.
そして次に「20V DC電源アダプタ付き」という表記.これはUSB-Cドックによくある詐欺まがいの書き方です
USB-Cポートを使ってノートPCを充電するためにはUSB PDという規格に対応している必要がありますが,そんな文言はありません.たぶん非対応です.
にもかかわらず「電源アダプタ付属!」などと言っているドックが複数ありますが,それはあくまでドックを動かすための電力であって,充電に使えるものではありません.
僕はこのドックを見て,「Wavlinkという会社は信用に値しない」と判断しました.
それと同様に,「USB PD対応!80W充電器搭載!!」などというドックもありますが,これもUSB PDには60Wまでしか対応せず,残りは他の周辺機器やドックが使うなどということもあります.
下記の2つのワット数表記はともにPCへの給電電力ではありません(左:OWC,右:ARCHISS).実際には共に60Wまでだと思います.OWCはAmazonの説明文も矛盾が多いため,正直買いたく無いですね(製品自体はそんなに悪く無いと思うのですが).


ドックの説明にはほんと誤解させるための表記が多く,この記事を正確に書くための裏どりが大変でした.
とはいえ,まだまだ騙されているかもしれませんので,ぜひこちらのブログと公式のスペックを参照しつつ正しい情報を見つけてくださることを祈っています.
また,当記事に間違いを見つけた方は,お手数ですが,お問い合わせフォームから修正のご提案を頂けますと幸いです.
おわりに
以上,僕が大好きなUSB-CとUSB-Cドックについて語ってきました.最後までお読みいただきありがとうございました.
USB-C関係がもう少し気になる方は,USB-Cのカテゴリの他の記事もぜひ見ていってください.