Apple製品の充電、皆様はどうしていますか?
私は、出先でちょっとした作業をすることも多く、iPhoneやApple Watchはもちろんのこと、MacBook ProやiPad Proも持ち歩いています。
そんなApple製品等ですが、日帰りならともかく、ちょっと外泊でもすると、途端に充電の問題がつきまといます。
そして、全てを充電するためには
- MacBook Pro用のUSB-C充電器 USB-Cケ## Aブル
- iPad Pro用のUSB-C充電器 USB-Cケーブル
- iPhone用のUSB充電器・Lightningケーブル
- AirPods Pro用のUSB充電器・Lightningケーブル
- Apple Watch用のUSB充電器・専用ケーブル
合計5個の充電器、3種類5本の充電ケーブルを持ち運ぶはめになります。
これはあまりにしんどい...
そこで、いくつかのユースケースで最適な充電器、ケーブルの構成を考え、ベストバイな充電器・ケーブルを考えてみました。
と一言で言うのは簡単ですが、実際には膨大な数のACアダプタ、ケーブル、バッテリー、充電端子の組み合わせが存在しています。
それらの中からスマートで多くの場合に対応できる組み合わせを探してみました。
Apple製品をたくさん充電しているみなさんのご参考になれば幸いです。
- 充電器
- パターン1:4ポートACアダプタで全部充電する
- パターン2 : 充電器を2つ以上に増やす
- パターン3: Macをハブがわりに使う
- パターン4: 充電器2つ+Mac利用
- デュアル充電パッドの代わりになりそうなもの
充電器
今回は条件としてAnker製のACアダプタを使うことにしています。
理由は
- Anker以外パッとするところがない
- Belkin等有名どころでAnkerに勝る性能・コスパのものがほとんどない
- 無名メーカー製は不具合・事故が怖い
というものです。意味のない縛りは不本意なので、Anker以外の採用も模索して長時間ネットの海を彷徨ったのですが、あまり収穫はありませんでした。
と言うわけで今回はAmazonで取り扱われているAnker製ACアダプタの中から選んでいます。
表にすると以下の通りです。
※価格は2022年現在
製品名 | USB-C | USB-A | USB-C Max W |
合計 Max W |
体積 cm3 |
重さ g |
W/cm3 | プラグ | その他 | 価格 ※ |
Amazon |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
PowerPort Atom III 63W Slim | 2 | 2 | 45 | 63 | 136 | 156 | 0.46 | 別 | スリム 黒 GAN PPS |
4990 | Link |
PowerPort III 3-Port 65W Elite | 2 | 1 | 45 | 65 | 149 | 170 | 0.44 | 収納○ | 白 GAN PPS |
4990 | Link |
521 Charger (Nano Pro) USB PD 40W | 2 | 0 | 40 | 40 | 54 | 85 | 0.74 | 収納不可 | 4色 PPS |
3999 | Link |
PowerPort Atom III 2-Port 65W | 2 | 0 | 65 | 65 | 81 | 136 | 0.80 | 収納○ | 黒 GAN PPS |
5490 | Link |
PowerPort Atom PD 2 | 2 | 0 | 60 | 60 | 131 | 178 | 0.46 | 収納○ | 黒/白 GAN |
3990 | Link |
PowerPort III 2-Port 100W | 2 | 0 | 100 | 100 | 148 | 216 | 0.68 | 収納○ | 白 PPS |
6990 | Link |
PowerPort III Duo 20W | 2 | 0 | 20 | 40 | 113 | 100 | 0.35 | 収納○ | 黒/白 GAN |
2990 | Link |
PowerPort I PD - 1 PD & 4 PowerIQ | 1 | 4 | 30 | 30 | 225 | 213 | 0.13 | 別 | 黒/白 | 3690 | Link |
PowerPort Atom III Slim (Four Ports) | 1 | 3 | 45 | 65 | 138 | 142 | 0.47 | 別 | スリム 黒 GAN |
4490 | Link |
PowerPort III 3-Port 65W | 1 | 2 | 45 | 65 | 159 | 166 | 0.41 | 収納○ | 白 GAN |
3990 | Link |
PowerCore Fusion 10000 | 1 | 1 | 20 | 15 | 235 | 278 | 0.06 | 収納○ | バッテリ付 白 |
4790 | Link |
511 Charger (Nano Pro) PD 20W | 1 | 0 | 20 | 20 | 27 | 34 | 0.74 | 収納不可 | 4色 | 2490 | Link |
Nano II 30W | 1 | 0 | 30 | 30 | 36 | 41 | 0.83 | 収納不可 | 黒/白 GAN PPS |
2990 | Link |
Nano II 45W | 1 | 0 | 45 | 45 | 54 | 68 | 0.83 | 収納○ | 黒/白 GAN PPS |
3390 | Link |
Nano II 65W | 1 | 0 | 65 | 65 | 63 | 150 | 1.03 | 収納○ | 黒/白 GAN PPS |
3990 | Link |
PowerPort Atom III 45W Slim | 1 | 0 | 45 | 45 | 84 | 85 | 0.54 | 収納○ | スリム 黒 |
2790 | Link |
PowerPort Atom III Slim | 1 | 0 | 30 | 30 | 55 | 57 | 0.55 | 収納○ | "スリム 黒/白" | 2599 | Link |
PowerPort III 20W | 1 | 0 | 20 | 20 | 51 | 55 | 0.39 | 収納○ | 白 | 2000 | Link |
PowerPort III 65W Pod | 1 | 0 | 65 | 65 | 86 | 121 | 0.76 | 収納○ | 白 GAN |
2990 | Link |
PowerPort III mini | 1 | 0 | 30 | 30 | 63 | 63 | 0.48 | 収納○ | 白 | 2990 | Link |
PowerPort III Nano 20W | 1 | 0 | 20 | 20 | 31 | 60 | 0.65 | 収納不可 | 4色 | 1780 | Link |
実はこれでも全てではありません。古い製品だったり、USB-Aしか備えていない製品などは排除しています。
この21製品の中から、特におすすめな製品とその使用例を以下に紹介していきます。
パターン1:4ポートACアダプタで全部充電する
まず、今現在Ankerのラインナップで最も万能なAnker PowerPort Atom III 63W Slim(名前長いので以降Anker 63W Slim)を用いた構成を紹介します。
こちらのAnker 63W SlimはUSB-C 2ポート、USB-A 2ポートを搭載しており、4つのデバイスを充電可能です。
また、USB-Cの片方は最大45Wに対応しており、多くのPCの充電に利用できます。Macも条件次第で充電可能です。
※ MacBook Pro等はスリープしていないと充電できない場合があります。
ただ、4つのポートでは、Apple製品5個を同時に充電できないため、Appleのデュアル充電パッドを用います。
iPhone/AirPodsなどのQi対応製品とApple Watchを同時充電できます。
パターン1のメリット・デメリット
ただし、ケーブルは
- USB-C - USB-C
- USB-A - USB-C
- USB-C - Lightning
- USB-A - Lightning
に加えて
- Anker 63W SlimのACコード(一般的なメガネプラグ)
が必要です。
結局持ち歩くケーブルが減っていないという致命的な問題があります。
ただし、ACアダプタとコンセントを離して置くことができるので、他のケーブルは短くてもいいかもしれません。
パターン1の充電性能
- パターン1では1つの充電器で全てのデバイスを同時充電できますが、AirPodsを除く全てのデバイスは充電性能に限りがあります。
- MacBookに30Wしか供給されないため、MacBook Pro等は充電速度が遅くなるか充電されません。
- スリープ時は絶対に充電されるため、旅行先で夜間に充電する用途では十分です。
- Magsafe デュアル充電パッドはUSB-Cしか対応していない(未確認)ため、USB-Cと接続する必要があります。
パターン1に必要なもの
63W 4ポート
Apple デュアル充電パッド
USB-C to USB-Cケーブル
USB-C to Lightningケーブル
USB-C to USB-Aケーブル
USB-A to Lightningケーブル
パターン2 : 充電器を2つ以上に増やす
組み合わせを探っていく上で案外いいなと思ったのが、充電器を2つ以上に増やすことです。
持ち歩くものの数は増えますが、ACアダプタの選択肢がグッと増えます。
私が最強と思うのが以下の組み合わせです。
Anker 521 Chargerは非常に小型ながら、2ポートのUSB-Cを備え、最大で40Wもの電力送電に対応します。
Macを所有していない方であれば、多くの場合この機種1つで事足りるでしょう。普段からの持ち運びにもってこいです。
普段はiPhoneなどと共に持ち歩いてちょっとした充電に利用できます。
ただし、2つのポートを利用した時に最大20Wまで絞られてしまうため、Macの場合、充電が厳しくなってきます。
泊まりの旅行には心元ないです。
そこで「Anker PowerPort III 2-Port 65W」(以下Anker 65W)です。
こちらの機種は1ポート利用で65W、2ポート利用で45Wに対応し、ほとんどの機種・場面で困りません。
また、2つのアダプタ合わせてUSB-Cが4つになります。
パターン2の充電性能
パターン2の組み合わせでは、前述の通り、Macに45Wで充電可能なほか、他のデバイスにも余裕を持って供給されます。
高速充電ではありませんが、旅行先での充電で、これで十分なケースは多いと思います。
パターン2に必要なもの
40W 2ポート充電器(iPhone / iPad等に最適)
65W 2ポート充電器(MacBook等に最適)
Apple デュアル充電パッド
USB-C to USB-Cケーブル 2本
USB-C to Lightningケーブル 2本
パターン3: Macをハブがわりに使う
少々奥の手ですが、Macを「ハブ」として使って他のデバイスをまとめて充電することもできます。
この方法では、以下のACアダプタ
を用いて、MacとiPadを充電します。
そして、デュアル充電パッドとAirPodsをMacにケーブルで接続します。
これでも充電が可能なはずです。
デュアル充電パッドのサポートページにもMacのUSB-Cに挿しても利用できる旨が書いてあります(ただし、2台同時充電が可能かどうか確定しない表記です)。
この構成の一番の利点は購入する・持ち運ぶACアダプタを最小限にできることです。
例えば、MacBookを持ち運ばないときは以下のように使うことで、
iPadやiPhoneなどを充電できます。
普段は据え置きでMacを使っていてたまにMacBookを持ち運ぶ人などに向いています。
パターン3の充電性能
こちらの方式ではMacやiPadをパターン2と同様に充電できます。
iPhoneなどはMacの機種などによっても依存してしまいますが、ほとんどの場合充電できると思われます。
パターン3に必要なもの
65W 2ポート充電器(MacBook等に最適)
Apple デュアル充電パッド
USB-C to USB-Cケーブル 2本
USB-C to Lightningケーブル 2本
パターン4: 充電器2つ+Mac利用
少し応用を効かせて、Macのポートを使いつつ、2つの充電器を使うパターンを考えてみます。
この場合、汎用には2ポートのACアダプタ、Mac用に1ポートのACアダプタを使うのがいいと思います。
なぜなら、今出回っているACアダプタは
- 2ポートで小出力
- 1ポートで大出力
のものが多く、これらの組み合わせであればコスパや入手性が良いのです。
まず、2ポートのものは、パターン2でも使ってる超小型で40Wに対応したこちらの製品を使います。
また、Mac用の1ポートのものは、これらの製品なんかがよいでしょう。
これらはAnker Nano IIシリーズといって、Ankerの技術の粋を集めたモデルです。
1Wあたりのサイズが驚異的に小さく、ギリギリまで小型化されており、登場時から注目をあつめていました。
30W、45W、60Wの出力があるのでお使いのMacに合わせて、選ぶと良いでしょう。
この2つの組み合わせでは、小型の製品を2つ使えるため、持ち運ぶものの体積は非常に小さくなります。(合計体積は100cm3程度で下手な2ポートハブより小さいです)
また多くのデバイスを高速に充電できます。
パターン4の充電性能
この組み合わせでは、Macはお好きな充電器を選んでいただくことで、その充電器の性能をフルに発揮して充電できます。
また、他のデバイスはMAX20Wで充電できます。
パターン4で必要なもの
Apple デュアル充電パッド
USB-C to USB-Cケーブル 2本
USB-C to Lightningケーブル 2本
デュアル充電パッドの代わりになりそうなもの
これまでのパターンでは全てAppleのデュアル充電パッドを使用してきました。
こちらの製品はApple WatchとiPhoneを1本のケーブルで同時に充電でき、非常にスマートな見た目です。
一方非常に高価で定価で16280もします。
コスパ的にはちょっと厳しいです。
ここではその代わりになりそうなものを模索してみます。
以下はApple Storeにて販売されているmophieというブランドのモバイルバッテリーです。
こうしたモバイルバッテリーはiPhoneやAirPodsなどを複数充電できます。
もちろん普通に追加でACアダプタを持ち運ぶのでもいいのですが、こういったバッテリーなどを挟むことで、端子を増やす手もあります。