試験概要
3次元CAD利用技術者試験は,ACSPが主催する民間資格です.
民間資格
2級は筆記試験で,3D-CADの知識全般を問われます.
準1級,1級は実技試験で,言葉や展開図によって指示されるモデルを正確に素早くモデリングできるかを問われます.
実技といっても,モデル化したデータの体積などの数値を紙に書いて提出するだけです.
準1級と1級はほぼ同じ問題を受けますが,制限時間が大きく異なります.
準1級以上を受けるには,2級を持っているか,2級との同時受験が必要です.
試験評価
おすすめ ★★★☆☆
数少ない機械系の資格です.3次元CADのモデリング能力を客観的に証明したい場合にはとてもおすすめです.ただし,資格の知名度が低いので,言葉により補足が必要でしょう.また,受験料が高いです.
難易度 ★★☆☆☆
2級については暗記でできます.準1級以上は頭を使うわけではないので,練習時間次第でしょう.
受験準備
併願
私は2級と1級を併願することにしました.こういうマイナーな資格は就活などで使う時,「1級」と「準1級」ではぜんぜん印象が違う気がします.
CADのスピードには自信があったので,一番いい資格が欲しかったんです.
出願書類
ACSPのページに登録して,申し込みから決済までを行います.
受験料は両者併願で合計20000円.ちょっと高すぎる気がします...PCを用意してくれる場合ならともかく,私は持ち込みすることにしたので...
受験票などは,郵送ではなく,自宅で印刷して持って行きました. 写真の貼り付けを忘れずに.
試験勉強(2級)
3D-CAD自体はちょこっと自信があったのですが,CADに関する知識は全くありませんでした.というか,正直そんな知識いりますかねぇ?
とにかく,2級に受からない限りは1級も受からないため,試験1週間前から公式の参考書で勉強しました.
- 作者: コンピュータ教育振興協会
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各分野5割,総合7割が合格条件です.
事前の模擬試験では50点程度しか取れなかったときもあり,もっと早く準備しとけば良かったなと後悔しました.
試験勉強(1級)
これに関しては申し込む前から準備を進めるべきです.
申し込み前に公式の参考書を買って,タイムを計測してモデリングしました.
私のCAD環境はAutodeskのInventor.
この試験では会場の環境(PC,CAD)での受験と持ち込んだ環境での受験とを選べますが,絶対に持ち込みすべきだと思います.
いくら普段と同じソフトウェアといっても,細かなUIやショートカットの設定が,大きく左右すると思うので.
最初はスピードが足らなかったので,以下の記事のようにテンキーにコマンド割り当てを行い,それを微調整してだんだんと早くしていきました.
試験直前の状態では,なんとか7割くらいの問題を解ける程度.
2級と同じく各分野5割,総合7割が合格条件ですからギリギリですね.
ただ問題の性質上.選択肢にある解答になったら正解,無かったら不正解とわかりやすいので,7割解ければ十分合格です.
最初から順番に解いていくと,最後の分野にたどり着かない恐れがあります.最後の分野も半分解けるように,解く順番を調整しました.
当日もこのパフォーマンスを発揮できれば,合格できるはずです.発揮できれば.
試験当日
2級,1級ともに不安を残したまま挑みました..
当日の試験は午前から2級,昼をまたいで午後から1級.
2級は特に手応えなく.おなじみの問題もあればそうでない問題もあり,良くて8割かな〜という印象でした.
1級は持参したノートPC,ゲーミングマウス,テンキーを使って,自分の世界に入り,ひたすらモデリング.
いつもよりパフォーマンスが出せたのか,9割近くを解けました.
結果(2018年8月追記)
1回目で無事2級1級ともに合格しました. 2級は全体平均75%,最低分野は70%.バランスよく正解できたみたいです.平均がギリギリすぎて怖いですね. 1級は90%でした.まぁ体感と一致していて当たり前ですね.
とりあえず合格していてよかったです.