の続きです.
基板が露出しました.
別に解析やリバースエンジニアリングなどの目的は無い(そもそもできない)ので,適当に基板を眺めてみました.
これだけ要素が詰まっていて元が取れるのでしょうか??
よく考えなくても60WのUSB-PD充電器,各種アダプタ,各種ハブの機能が全て詰まっているわけで,それぞれきちんと実装されているようです.
中央にEHDCD1と書かれており,おそらく基板の名前と思われます.同じ基板を使用したCaldigit製ドックの分解記事では名前の横にCYの文字があるのでCypress製ではないかと考察されていましたが,こちらはCYではなくCCと書かれています.
IC類は型番を調べてざっと役割を確認してみました.
ディスプレイ系はUSB-Alternate Modeの恩恵を受けて,USBアダプタなどではなく,DisplayPortに直接繋がっています.HDMIはDisplay Portから変換されているようです.
USB系統はハブが2段構成になっているんですね.
それぞれ4つに分岐するUSB3.0ハブで,1段目はUSB-C出力ポート,前面USBポート,Billboard,そして2段目のハブが接続されています.
Billboardは全く知りませんでしたが,USBの素性を表明するためのROMのようなもののようです.
これで1ポート潰しているように見えるのですが,配線を全て辿ったわけじゃないのでわかりません.
2段目のハブには,2つのUSBポートの他,LANポート,オーディオポートがそれぞれアダプタを介して接続されています.
離れ小島のようにUSB PD関係の制御IC CYPD1122が2つ置かれています.
USB-Cからかなり離れた位置にあり,間の配線が行方不明です.
2つある端子とICがどのように対応しているか最後までわかりませんでした.
またDC-DC周辺になんらか指示をだしてPDの電圧を変動させていると思うのですが,そのへんの仕組みもよくわからないままでした.
回路は趣味で電子工作に触ったことがある程度なので,さっぱり理解できませんし,ましてリバースエンジニアリングなんてジャンク品の分解ぐらいしかやったことありません.
このドックはまだ使い続ける予定ですし,下手にいじって壊したくはないので今回はこの辺で終わりにしておきます.