AppleオタクなのにブログがAppleオタク感無いことに気づいて,急遽書きました.
Apple Watch Series 2 アルミニウムモデルとSeries 3 ステンレスモデルの比較です.
両方買ったオタクは少ないんじゃないでしょうか.
両方購入の背景
2017年4月「Appleオタクであることを証明するものが欲しい」という理由だけで,Apple Watchを買ってしまいました.
買ってしまった以上,活かさねばという思いで始めたランニングが,体調,性格の明るさにまで影響するようになり,本当にいい買い物でした.
2018年1月,悟りを開き「AppleオタクならステンレスWatchを持っていないと恥ずかしいのでは?」という思想に至りました.
9ヶ月しか使っていないSeries 2を友人に高値で売却し,Series 3のステンレスセルラーモデルを購入するに至りました.
写真に写ってるバンドは一緒に買った,
- Apple純正のモダンレザー
- Amazonで安かったクラシックレザーもどき
です.
Series 2はNikeコラボのスポーツバンド,Series 3はミラネーゼループをつけて買ったので,一時期4つのバンドを持ってました.
(その後クラシックレザーもどきはSeries2と一緒に友達にあげました)
そんな金どっから出てきたんだよって自分でも思います.
さすがにSeries 4は買いません.たぶん...
カタログスペックの差
で,本題ですが,Series 2とSeries 3は何がどのくらい違うのでしょう? まず,カタログスペックで見てみましょう.
項目 | Series 2 (GPS) | Series 3 GPS | Series 3 GPS+セルラー | Series 4 GPS+セルラー |
---|---|---|---|---|
SoC | Apple S2 | S2より70%高速な Apple S3 | S2より70%高速な Apple S3 | S3より2倍高速な Apple S4 |
ストレージ | 8GB | 8GB | 16GB | 16 GB |
GPS | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
気圧計 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
LTE | × | × | ◯ | ◯ |
Bluetooth | 4.0 | 4.2 | 4.2 | 5.0 |
Wチップ | × | W2 | W2 | W3 |
ディスプレイサイズ[mm2] | 563 | 563 | 563 | 759 |
心拍センサ | 光学式 | 光学式 | 光学式 | 光学式+電気式 |
加速度・ジャイロ | ◯ | ◯ | ◯ | 高感度 |
厚さ[mm] | 11.4 | 11.4 | 11.4 | 10.7 |
Series 3とSeries 4はディスプレイの大きさや本体サイズなど多くの違いがあります(バンドは互換性あり).
一方で,Series 2とSeries 3の主な違いは「セルラーに対応しているかいないか」くらいで,他の性能については,それほど目立った差はありません.
セルラーモデルやSeries 4を買う場合はともかくとして,Series 2とSeries 3のGPSモデルでは,些細な性能の差しかないように思えます.
体感の差 (Series 2 vs Series 3)
では,本題ですが,Series 2 と Series 3は実際使ってみて何が違うのでしょうか?
体験談を書き出してみました.
Suica決済が早い
実用上最も差が大きい部分です.
Apple Watch Series 2では改札に当ててから0.3秒ほど間があいてから「ピピッ」っとなってました.
たった0.3秒ですが,一度立ち止まらなければならず,後ろの人がぶつかりそうになることもしばしばでした.
Series 3では一般的なカードのSuicaと同等なスピードに改善されています.
Suicaを使いたい人は,Series 2はあまりおすすめできません.
余談ですが,Series 3では改札タッチ時に少し離れていても反応します.
改札タッチ面に触れなくても,その横に垂直に触れても反応するので楽です.
電池持ちは改善
セルラーになって電池持ち悪くなったのでは?という考えもあるかもしれませんが,普通に暮らしていたらまったく影響ありません.
あくまで自分の体感ですが,全体的に電池持ちは向上しているようです.
使用内訳 | Series 2 | Series 3 |
---|---|---|
電池持ち:日常的な使用(ワークアウトなし) | 30時間 | 40時間 |
電池持ち:日常的な使用(ワークアウト30分) | 20時間 | 30時間 |
電池持ち:日常的な使用(エクスプレスカード) | 15時間 | 35時間 |
ワークアウト30分での減少量: | 20% | 15 % |
※数値はかなりおおまか
※僕はSeries 2のときエクスプレスカードの設定でめちゃめちゃ減りました.初代Apple Watchでエクスプレスカード付けっ放しにしてる人もいたので,普通はそんなに減らないのかもしれません.
ワークアウト(Apple Watchの運動アプリ)を行わない場合,1泊2日なら充電なしで問題なくいけます.
30分,セルラー環境でランニングしても10〜20%しか減りません.
ランニング中はApple Watchのセンサーをフル活用するため,Series 2でも同等かそれ以上減ります.
Series 2 時代は節電のためにSuicaのエクスプレスカード(常にSuica決済が有効になる)設定をこまめに入切していたのですが,その必要もありません.
UIのもたつきは若干少ない
ホームを開いた時,アプリを起動した時などのロード時間はほとんど変わった印象はありません.
watchOS3 から 4への変化の方が大きかったです.
Bluetoothペアリングが早くなった
Bluetoothのバージョンの変化,W2チップの搭載によるものか分かりませんが,イヤホン( Power Beats 3 )との接続がとても早くスムーズになりました.
以上のまとめ
Apple Watch Series 2とSeries 3はスペック差はほとんどありません.
しかしながら,細部の進化は無視できず,特にSuicaを使う人にとっては大きなアドバンテージだと思います.
よってこれから旧世代のApple Watchを買う方はSeries 2よりSeries 3をお勧めします.
セルラーモデルであるべきか否か
実はこのブログはSeries 4発売に向けて友人たちに販促するために書いてるわけですが,友人たちにいつも言ってるのは「セルラーモデルじゃなくていい」です.
意見の理由
Apple Watchでのインターネットとの通信の優先順位は,上から順に
- BluetoothでiPhone経由で通信
- 周囲のWi-Fi経由で通信
- セルラーで通信
となります.iPhoneが近くにあるとき,あるいは家の中にいるときは,基本的にセルラーを使用しません.
ではそうでない局面はといえば
- ランニング中
- 水泳中
くらいじゃないでしょうか.
セルラーが嬉しいとき
運動中の通知
ランニング中も通知が受け取れるようになります.
簡単なLINEの返信などもできるため,友人たちに驚かれることもあります.
また,水泳のような長時間のワークアウトはセルラーモデルの恩恵が大きいなと思いました.
通知が邪魔なら切れますし.
Apple Music
Apple Musicを使っている人は,運動中に聴く音楽をストリーミング再生できます.
ただし,セルラーモデルでなくともiPhoneのミュージックライブラリの一部を勝手にダウンロードして再生できるようになってるので,きちんと設定しておけば,それほど大きな違いではありません.
緊急通報
滅多に使うものじゃありませんが,大変重要な機能です.
人気のないところでランニング中に体調を崩した時,セルラーモデルなら本体のボタンを長押しするだけですぐ救急に電話できます.
なぜセルラーじゃなくてもいいか
価格差に見合わないからです.
セルラーとそうでない機種の価格差は9000円もあります.
にも関わらず,その恩恵が受けられるのは上記に示した運動中くらいだけです.
この9000円の価格差に見合う恩恵を受けられる人は現状限られるのではないでしょうか?
なお,Apple Payについては,基本的に通信は関係ありません.
iPhoneが近くになくても,問題なくSuicaやクレジットカードを使用できます.
セルラーモデルを使える人は限られている
上記を読んだ上で,9000円の価格差ならとセルラーモデルを選ぶ人もいるでしょう.
購入する前に確認していただきたいですが,あなたのiPhone,セルラーモデルに対応していますか?
より正確に言えば,あなたのiPhoneに入ってるSIMはセルラーモデルのApple Watchに対応したものですか?
現状日本では,格安SIMでApple Watchに対応したものはありません.iPhoneには3大キャリア(docomo,au,SoftBank)のいずれかのSIMが入っている必要があります.
対応を目指しているMVNOもありますので,最新の情報を調べてから購入してください.
アルミとステンレスどちらが良いか
さて,さらに余談になりますが,アルミニウムケースとステンレスケースの違いについて述べます.
私の意見は,アルミニウムモデルが良いと思いました.別にステンレスモデルを買ったことを後悔してる訳ではありませんが,次はアルミニウムモデルにするかもなーと思っています.
デザイン
これは好みでしょう.
基本的にアルミはサラサラとした梨地,ステンレスはツルツルとした鏡面仕上げという差があります.
私はどちらも好きです.
ただ,高級感という面ではステンレスの勝利でしょう.
傷のつきやすさ(ガラス)
アルミニウムモデルはガラスがiPhoneのディスプレイと同じタイプ,ステンレスモデルはiPhoneのカメラ部と同じサファイアクリスタルを用いています.
ガラスの場合
傷のつきやすさはYoutubeとかで検証されている通りサファイアクリスタルの方が低いのですが,ぶっちゃけ日常生活では差がありません.
Series 2のとき,思いっきり金属にぶつけたことがありますが,傷一つつきませんでした.
サファイアガラスの場合
今の所アルミニウムモデルと同じく傷はありません.
サファイアならもっと傷つきにくいのでしょうが,今の所そんなにぶつけないのでわかりません.
傷のつきやすさ(ケース)
アルミニウムモデルの場合
これについては,一番差が大きい部分と思われるでしょうが,これも微妙です.
アルミニウムモデルはiPhoneと同じく傷がつきやすいと思われます.
ただ,iPhoneと違ってApple Watchはまず落としません.
1回だけ,付け外しの時にアスファルトの地面に落としましたが,本体の軽さもあって,特に傷はつきませんでした.
結局,1年弱使って,目視で分かる傷は1つもつきませんでした.
ステンレスモデルの場合
一方のステンレスモデルですが,こちらは非常に細かい傷がたくさんつきます.
なぜステンレスの方が傷ついているかといえば,それは仕上げの問題だと思います.
アルミニウムモデルの梨地の場合,細かい傷は梨地のデザインに埋もれてわかりません.
ステンレスモデルの鏡面の場合,光の反射を見ることで,細かい傷まで見えてしまいます.
じゃあその傷がデザインを損なうかと言われると,それは違います.
傷はまじまじと見なければ,気づかないですし,硬いステンレスのおかげで,汚い傷ではなく,連続的な綺麗な傷になります.
ただ,売るとなると傷は傷ですから,中古価格を気にする方はステンレスモデルの取り扱いには気をつけた方がいいかと思います.